薄毛対策新技術「ヘアドットアートメイク」とは？

ヘアドットアートメイクとは、薄毛隠し用の頭皮アートメイクの一種です。

最近の研究によると、薄毛用シャンプーや食事療法だけでは薄毛を完全に防ぐことは難しいと言われています。また、ミノキシジルやフィナステリドといった薄毛治療薬を服用しても効果が現れるまでに時間がかかるだけでなく、副作用が生じる可能性もあります。そこで薄毛対策の新たな選択肢としてヘアドットアートメイクによる薄毛カモフラージュが韓国やアメリカにて注目されてしています。

ヘアドットアートメイクとは？

ヘアドットアートメイクとは、薄毛隠し用の頭皮アートメイクの一種です。

英語圏ではScalp Micro-Pigmentationと呼ばれており、頭皮に毛根や髪の毛に見える微細な色素を注入することです。日本では主に額の生え際に施術される「ヘアラインアートメイク」に対して「ヘアドットアートメイク」と呼ばれております。

ヘアラインの方は眉毛アートメイクの技術の応用で施術ができるため、主に日本国内にて積極的に行われています。しかし、脂の多い頭部では時間の経過とともにインクが周囲に浸潤し、ヘアラインは高い確率で滲んで黒ずんでしまうというデメリットがあります。

一方ヘアドットは点を売っていく手法であるため滲む心配はなく、見え方もより自然になるため、近年注目が集まっています。

ヘアドットアートメイクが最適な症例

「ヘアドットアートメイク」とは、頭皮アートメイクの一種で、薄毛が発生した部位の頭皮に細かい黒いインクを入れる治療を指します。

薄毛が始まると、頭皮が見えて髪のボリュームが減少します。髪の弾力性やボリュームが気になる場合は、植毛が適していますが、頭皮が見えている場合は「頭皮アートメイク」がより効果的です。

頭皮アートメイク専門医によると、「頭皮アートメイクが適する薄毛のタイプ」として大きく4つに分類されています。

１．瘢痕性脱毛症（外傷や手術痕などのいわゆる部分ハゲ）
２．前頭部の薄毛
３．女性型脱毛症
４．男性型脱毛症
特に「女性型脱毛症」は、頭皮アートメイクの治療に適しています。女性型脱毛症の症状は、髪の毛全体の量が減少したり、前頭部の薄毛や生え際のすき間が目立つことです。男性に比べて脱毛の進行が緩やかで、生え際が維持されているため、最も効果が期待できるタイプです。

ヘアドットアートメイクのメリット

植毛による脱毛治療に比べて痛みが少なく、費用も安い。また、植毛後に髪が生える時間を待つ必要がないため手軽な施術といえます。さらに痛みが少ないため麻酔が必要なく、出血やかさぶたができることも少ないため施術翌日からシャンプーができます。

ヘアドットアートメイクは、針を使って頭皮に色素を入れるので、針の深さと色素の量を調節することができ、色移りや色落ちが起こりません。また、毛包と毛包の間を避けて施術するため、既存の髪や健康な毛包を傷つけない。

ヘアドットアートメイクのデメリット

ヘアドットアートメイクのデメリットとしては、薄毛がかなり進行している場合など、ヘアドットアートメイクのみでは適用外の場合があります。その場合、植毛などと併用していただくことで植毛の費用を浮かせつつ、植毛のみの場合に比べてより自然な仕上がりにすることができます。

また、高度な技術であるため、慣れていない施術者による施術によりドットの大きさにばらつきがあったり滲みがあった場合でもアートメイクを除去するのが容易ではないことが最大の欠点といえます。毛髪と点が入り組む形となり、一般的なタトゥーを除去するよりも難しい施術が行われることが原因です。また、慣れていない施術者により施術された場合、施術中の痛みや毛包の損傷の危険性も大きいので、だれに施術をしてもらうか、施術者選びを慎重にする必要があります。

一方、MRIが受けられないのではないという噂がありますが、こちらはクリニックにご確認ください。過去に流通していたインクは酸化鉄が多く含まれていたためMRIを受けることができませんでしたが、最近のインクは酸化鉄の含有量がかなり少ないため問題なく受けられるクリニックが多いかと思います。

施術後のケア

①一ヶ月間、紫外線に気をつけます。日光に当たらないように帽子の着用するなどの対策を取る必要があります。
②2週間、サウナや激しい運動など発汗を控える必要があります。
③2週間から1ヶ月程度、ワセリンのようなグリセリン成分を含む製品を薄く塗って保湿を徹底する必要があります。
④髪にできるだけ触れないようにし、かゆくても掻かないようにします。頭皮のかゆみがひどい場合は、抗ヒスタミン剤を服用することをお勧めします。